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Off-White™ ℅ Babylon LAを手掛けた3人に学ぶクリエイティブに大切なマインド
UPDATE: 2016.11.16

Off-White™ ℅ Babylon LAを手掛けた3人に学ぶクリエイティブに大切なマインド

先日、OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™のディレクター、VIRGIL ABLOH™と、Babylon LAのディレクターでありハードコアバンド、TRASH TALKのメンバーであるLee SpielmanとGARRETT STEVENSONがコラボカプセルコレクション『Off-White™ ℅ Babylon LA』の日本限定発売を記念し来日を果たした。今回は音楽・ファッション・アートなど3人がクリエイティブなアクションを起こす際に大切なことについてインタビュー。3人の対談からストリートでアクションを起こすことの面白さを感じとって頂きたい。

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——VIRGILさんはブランドやDJ、LeeさんとGARRETTさんはバンドとブランドと、3人はさまざまな表現方法でクリエイティブなアクションを起こしていますよね。『Off-White™ ℅ Babylon LA』は、そういった3人のルーツやマインドが共鳴したから完成したプロダクトなんですか?

 

GARRETT STEVENSON(以下G):ボクらはもともと友だちだし、いわば同じルールに基づいて生きている仲間同士。自分たちのカルチャーや他のエッセンスを融合させて、何かいっしょに作りたいというクリエイティブな気持ちが発展したもの、ってところかな。

 

VIRGIL ABLOH™(以下V):共通の友だちが多くて、よくいっしょに遊んだりしてるうちに…かなぁ(笑)。音楽やファッションを媒介にしてともに過ごしていくうちに、お互いのことをよく分かってきて、今に至るという感じだね。

 

Lee Spielman(以下L):このコラボは、ヴァージルと何度も連絡を取り合ってアイディアやデザインを決めていったんだ。今回は東京だったけど、こうしたコラボやポップアップの試みを世界中で実施していきたいね。いろんなクリエイティブなヴァイブスをひとつにして形にできるって、とてもクールな事だろ。

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――こういったクリエイティブな活動や表現のインスピレーションの源ってどんなモノやコトなんですか?

 

G:今回のコラボでもそうだったけど、一番は友だちかな。地元の友人(ホーミー)たちが何かクールなことをやっていると、それを見て新しくひらめくことが多いね。あとはもちろん音楽も大きなインスピレーションの源だね。

 

L:オレの場合はキッズかな。LAはキッズのカルチャーによって形成されていると思うんだ。「コレ、オレにも出来るぜ!」みたいに、若い子たちがそれぞれを刺激しあって新しいカルチャーが生まれているんだ。お客さんだった子やバンドのファンだった子が、いつの間にかアイテムを供給する側に回ったり、バンドをしてライブをしてたりすることがよくあるね。オレはそうした環境からインスピレーションを受けているよ。だから、オレとしてはそうしたキッズたちがチャレンジする場をどんどん広げてほしいと思っているんだ。上手くいかない時もあるだろうけど、それでも自分らしくクリエイティヴになれて、色んな経験を積める場所や経験を与えることがオレの役割だと思っている。『Babylon LA』はそれを体現した場所なんだ。

 

V:2人に同意だね。オレもキッズが支えているスケードボードカルチャーやラップカルチャー、あとは自分たちのコミュニティに刺激を受けているかな。アーティストのライブやDJもそう。自分たちが育ってきたストリートカルチャーだって、もともとはいろんな人の世界観がミックスされて形成されたものだから、この感覚は当然なんだと思う。

 

――コラボテーマの『I QUIT(仕事、辞めます)』というフレーズも、周りの友人たちやキッズからインスピレーションを受けたんですか? それとも3人の実体験?

 

V:SOMETHING & ASSOCIATES” c /o OFF-WHITE™ TOKYOのテーマが”フェイク・オフィス”なんだ。その上での今回のコラボだったから、それをリーに話したら、リーが『I QUIT』を発案してくれたんだ。

 

L:そう。東京のショップが”架空のオフィス”だってことを聞いて、思いついたアイディアなんだ。

 

V:その上で、『I QUIT』のフレーズにインディペンデントな精神を込めたんだ。”ボスの言いなりになったり、誰かの奴隷のように働くのではなくて、大切な人や自分自身のために働くことが大切なんだ”ってことね。でもオレは仕事を辞めたいと思ったことは一度もないね。

 

L:『QUIT』というよりも『LEAVE(去る)』って感じの体験だったらあるかな(笑)。トラッシュトークのデビューが決まったとき、オレはアイスクリーム屋で働いてたんだけど、はじめてのツアーの話が舞い込んで「みんなでサンディエゴまでツアーしに行くぞ!」って盛り上がってさ。オレはまだ16歳の高校生だったから「仕事なんてやってられるか!」ってそのままバックれたんだよな。あのとき、もしもアイスクリーム屋の仕事の方を選んでたら、まだ地元でくすぶっていたと思う。

 

V:でも、そういうことなんだよね。オレらみたいにクリエイティブに生きていくことや、自分の夢を追いかけるのって、自分の責任で自分のライフスタイルをデザインしていくことが大事なんだ。

 

L:そうそう、大学に行きたいなら行けばいいし、何かの店を持ちたいなら、それでいい。オレは音楽に色々と教えられたから、大学は行かなかったけど、周りの環境や友達、家族、どんなところからも学ぶことができる。オレの場合、学校に行かなくても、音楽で食っていく方法やビジネスについて学ぶことができたんだ。

 

V:藤原ヒロシ氏の『フラグメント(fragment design』とのコラボレーションラインも作ったけど、自分で直接メールを送ってクリエイターたちを誘ったところからのスタートなんだ。「コーヒーでも飲まない?」ってね(笑)。藤原ヒロシはオレが尊敬していた人物だし、敬意を払ってコラボの意を伝えたよ。こうやって自分自身で自分のライフスタイルをサクセスしていくんだ。

 

――東京では何か自分自身のクリエイティブな活動に繋がる刺激などはありましたか?

 

G:東京のカルチャーには色んな側面や多様性がある。みんな自分たちのローカルなカルチャーを大事にしつつ、他の都市のいいところを、クリエイティブな積極的に取り入れて発展させていこうという姿勢が見られるから、来るたびにクールな気分になるよ。

 

L:東京は新しいアイディアがいっぱいあふれてくるよね。ただ道を歩いているだけでも、LAとは違ってオープンなマインドになれるんだ。

 

V:東京は世界の他の都市と比べて、何に対してもディテールや人間性にこだわっていりことを感じる。その精神がローカルなカルチャーをより素晴らしいものにしているんだと思うんだ。

 

G:音楽で言えば各ジャンル、音楽に対する強固な愛情と強い団結力を感じるんだ。U.S.にはジャンルごとの団結心ってそこまで無いから、とにかく感心するばかりだったね。

 

L:特にパンク・ハードコアのシーンはとても盛り上がっていたよね。今回はローカルな場所(ライブは新代田FEVER、大阪FANDANGO、名古屋RED DRAGON、江ノ島OPPA-LAの4箇所で行われた)でもライブをやらせてもらったけど、あんなにオーディエンスが集まってくれるなんて思ってなかったし、GARRETTの言う通りみんなでいっしょに盛り上がろうっていう精神を強く感じられた。すごくクールだったね。

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V:7月にSOMETHING & ASSOCIATES” c /o OFF-WHITE™ TOKYOをオープンさせてから、やっとお店に行けたし、仲間たちとシェアする空間だと思っているから、そこにリーたちを招くことが出来てうれしいよ。U.S.のカルチャーをレプリゼント(代表)しながら、ハイファッションのテイストや、オーセンティックなストリートカルチャーの要素まで、自分が見て感じてきたことを店舗に落とし込んだんだ空間を、自分たちでセットアップすることで、よりベターなショップになったと思う。キッズがたくさん来て何かを感じてもらえるなら、オレの店が一つのインディペンデントなシーンを形成してるってことになるよね。「オレたちにだってやれば出来るんだぜ」って、実際に店舗を持つことによって世界中の人々に知らしめることもできたしね。もっとインターナショナルな感覚で、みんなでアイディアを交換できるような場所にしていきたいね。

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――最後に、今後の予定などをお聞かせください。

 

G:とにかく日本にはずっと来れる環境を保ち続けたいね。次回は他の都市にも数日間滞在して、より充実した経験が出来ればいいなって思うよ。

 

L:これからもこうやって音楽とファッションの両方の面を活かせる活動を続けられれば最高だね。

 

V:今後も、オレの身近なクリエイターや外の世界のクリエイターたちとコラボを続けていきたい。ローカルなこととインターナショナルなことを並行して続けていくことをスゴく大切にしながらね。

 

「自分の責任で自分のライフスタイルをデザインしていくことが大事なんだ」。世界中を騒がせる3人は、インディペンデントなマインドを持ってクリエイティブな活動をしていることを教えてくれた。これは3人が今世界中で確固たる地位を築くために必要だったキーワードであり、マインドなのだ。そしてこのようにクリエイティな生き方をしていて面白いのは、類は友を呼ぶということ。同じ志を持って活動している者同士は惹かれ合うということを身を持って体現してくれている。これこそがストリートならではの、クリエイティブなアクションを起こすことの最大の魅力だろう。彼らのメッセージ、マインドからそのマインドを学び、自分の夢に向かって突き進もう。

 

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『”SOMETHING & ASSOCIATES” c/o OFF-WHITE™ TOKYO』

■場所:東京都港区南青山5-2-13
■営業時間:12:00~20:00
■電話番号::03-6712-6839

※コラボコレクション『Off-White™ ℅ Babylon LA』は既に完売済みです。
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photo_Daisuke Okabe[horizon], interview_Shiho Watanabe

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