NEWS

Febb As Young Masと<br />GRADIS NICEの最強タッグ!<br />HIPHOPの本質はこのアルバムにある
UPDATE: 2017.10.03

Febb As Young Masと
GRADIS NICEの最強タッグ!
HIPHOPの本質はこのアルバムにある

Fla$hBackS、DOGGIES、DAWG MAFIA FAMILY(DMF)、CRACKS BROTHERS。それらの活動を軸に、ラッパー/ビートメイカーとして現在のHIPHOPシーンに欠かせない存在として知られるFebb As Young Mas。その彼が、ブルックリン在住のプロデューサー、GRADIS NICEとタッグを組んだジョイントアルバム【L.O.C -Talkin’ About Money-】を10/4に発表する。リリースを重ねるごとに磨きがかかるFebbのラップと、GRADIS NICEの最新U.Sサウンドを踏襲したソウルフルでオーセンティックなトラックが見事に調和し、さらにはMIX&マスタリングをNYのエンジニアであるJohn Sparkzが手がけ、東京とNYを結ぶ最新であり最深のHIPHOPをパッケージ。ここではFebbへ本作についてのインタビューをお届けしたい。そして、いざ話を伺おうとすると、FebbがFeceTimeを繋げてくれて、NYにいるGRADIS NICEも急遽インタビューに参加! 国境を越えてセッションした濃密なアルバムについて二人が語ってくれた。

 

——まずは共同名義で制作することになったキッカケを教えてください。
Febb As Young Mas(以下:F)最初、俺がトラックをくださいってGRADIS NICEに電話で連絡してみたら、EPを作ろうってことになったんですよね?
GRADIS NICE(以下:G)そうそう。
F:それでやってみたらいい感じだからアルバムにしようかって話になったんですよ。もともとは、俺が高校生の時にイベントに呼んで知り合ったんですけど、曲は一回もやったことがなかったんですよね。
G:《Cool Gee》じゃない?(※2013年発売、GRADIS NICE&OJ BEERT SIMPSON【-JUICE TIME-】に収録)
F:あー! でも、それはBEERTくん発想の曲じゃないですか?
G:まぁそうやな。
F:だから俺が2人でやろうっていったのは、このアルバムがはじめてですね。

——お二人の出会いはFebbさんのイベントの時なんですね。
F:2010年くらいですよね?
G:いきなり電話かかってきたんですよ。
F:俺がやっていたイベントにゲストDJとして出演してもらい、それから一緒に遊ぶようになりました。

——Febbさんのセカンドアルバム【SO SOPHISTICATED(※今年の3月にリリース)】から、今回までのスパンが短かったですね。
F:単純に止まっている暇がなかった。すぐに作ろうって思ったっていうより、セカンドアルバムが完成してから休みたいって思わなくて。その時点で、【L.O.C】を作りはじめていたからやっちゃおうかなって」

——Fla$hBackSやDMFなどの活動と並行して制作するのは大変じゃなかったですか?
F:同じことを何個もやっていたら大変だと思うけど、それぞれバラバラで『そこはそこ、それはそれ』みたくカラーが違っているので、一緒にやっていて大変というよりおもしろいですね。Fla$hBackS、DMF、CRACKS BROTHERSは全部違うから意識しなくても自然に切り替えができるっていうか。だから大変っちゃ大変だけど、大変なことでもないですね。俺は忙しいほうが好きなので。

——今回のアルバムにテーマはありますか?
F:テーマはそれぞれの曲によって違いますよね?
G:全部ないよね。
F:はじめはタイトル自体も【Lucked Up】にしようと思っていて、捕まるみたいな意味で(笑)。そのタイトルでジャケットまで作ったんですよ。それを友達に見せてみたら縁起が悪いって言われて、タイトルを変えました(笑)。【L.O.C】は、Loud Or Cokeの頭文字で「どっちを選ぶ?」みたいな意味。それでサブタイトルは“Talkin’ About Money=お金について話している”。いろいろ楽しみ方はあるけど、好きな方を楽しんでくださいってこと。

——Talkin’ About Moneyというサブタイトルの通り、全曲お金に関わることを歌っていますが、それもはじめから決まっていなかったんですか?
F:どうでしたっけ?
G:いや、後からかな? 全部聴いてから決めたと思います。
F:偶然、お金のことを歌っていたみたいな感じでしたよね。作っていた時は、マインドがそっちに寄っていたみたいです。全部聴いてみて、タイトルをつけるなら【L.O.C -Talkin’ About Money-】だろうってなりました。

——なぜお金がテーマになったのでしょうか?
F:単純に欲しかったってだけでしょうね(笑)。待っていてもこないから、それについて言わないと(笑)。

——GRADIS NICEさんはどれくらいビートを渡したんですか?
G:全部50個くらいかな?
F:俺、結構GRADIS NICEをうまく活用しきった感はありますね。GRADIS NICEはいろんな人とやっているけど、その中でもいいビートを選んだと改めて聴いて思いました。

——Febbさんはそのたくさん送ってもらったビートを聴いていかがでしたか?
F:まぁ、(オレが)選んだビートが一番よかったってことですよね。

——新しくこのアルバムのために制作したビートはありますか?
G:ないですね。普段作っている中から送りました。イントロはFebbが作ったんですよ。
F:低音一発だけGRADIS NICEが入れて、それ以外は俺が作りました。アウトロはネタと声ネタを俺が選んで、ドラムとかをGRADIS NICEが入れた感じです。
G:共同作業でしたね。

——Febbさんの前作、【SO SOPHISTICATED】にはAZなど国内外の客演が豪華でしたが、【L.O.C】ではフィーチャリングがありませんでしたね。
F:あれ? 最初から他の人を入れないって決めていましたっけ?
G:たまたま曲が全部先に上がっちゃったって感じかな。
F:誰かとやるって考える前に出来上がって、これでいいんじゃないかってことになったんですよね。GRADIS NICEと俺のコラボアルバムみたいな位置づけだし。

——Febbさんはファーストアルバム【THE SEASON】で高評価を獲得し、セカンドアルバム【SO SOPHISTICATED】では海外勢も参加して、リリースのたびにグッとハードルが上がっていっていますが、プレッシャーは感じていますか?
F:プレッシャーはないけど、前の作品より完成度が高いものは作ろうといつも思っていますね。

——ファーストの頃から、自分自身で変わったと思う部分はありますか?
F:前よりも歌うことが明確になりました。聴いてみると前は抽象的だったなって思いますね。それは普段から自分の音源を聴いているからかな。昔のも、今のも、リリースしていないのも聴いていて。だから、昔の曲を聴いてリリックを変えたほうがいいんじゃないかって思ったんですよ。

——GRADIS NICEさんからの観点で、Febbさんが変わったと思う部分はありますか?
G:いい意味で根本的なスタイルは変わってないと思うんですよ。でも、フローもリリックも比喩の表現も完成度が高いです。詩ですね、高いレベルでポエットしています。求めているものがきました。

——共同制作でFebbさんからGRADIS NICEさんにビートの要望があったり、GRADIS NICEさんからFebbさんにラップの要望があったり、意見交換はありましたか? それとも、お互いに口出しせず完成させましたか?
F:結構ありましたよね?
G:いや……。
F:あれ? ありませんでしたっけ? あ、作っているときはなかったか。できたものをまとめてJohn Sparkzにミクシング/マスタリングを投げる前にあったんですよね。
G:どこでミュートするかとか。全体的にはしゃべらなくても曲が完成されていたっていうのがあって、話し合ったのは細かい部分くらいですね。

——共同名義で制作が決まってから、制作期間はどれくらいでしたか?
F:半年くらいですね。《Yellow x Black》ができたのは去年の11月くらいで、6月にNYに行った時は、全曲ラフができていたから大体半年くらいで完成しました。

——《The First》と《Roc A Fella (Re Edit)》が7インチで先行リリースされていましたね。
G:“The First”は曲の雰囲気がいろんな人に受け入れられる可能性があると思ったからです。

——《Roc A Fella (Re Edit)》はRe Editとなっていますが、なぜでしょうか?
F:もともとリリックは同じで、別のトラックで録っていたんですよ。そのトラックのイントロで元ネタをそのまま使っていたから、著作権に引っかかっちゃうからトラックを変えました。だからオリジナルバージョンはいつか世に出るかもしれないけど、こっちが先にでるからRe Editにしています。

——《The First》に「引けを取らない日本人のHIPHOP/本場がUS/俺らで作るしかない」というリリックがあって、Scratch Niceさんがプロデュースした《Music Hustler》では「これは本場さ/マネごとじゃない/俺はクールさ何者でもない」というリリックがありました。Febbさんの前作で海外ラッパーとの共演を経て、Febbさんの中でなにか変わった部分があるのかなと勝手に思いましたが、実際のところはいかがですか?
F:いや、価値観とかは変わっていないです。もともとFla$hBackSをはじめたときから思っていることです。HIPHOPって生まれたのがたまたまU.Sなだけ。でも本場がU.Sっていうのも事実ですし」

——《Yellow x Black》という曲名があったり、Scratch Niceさんプロデュースの曲《Music Hustler》に「黄色と黒」というリリックがあったりしましたが、それは人種について考えるところがあったんですか?
F:それもありますし、NYに住んでいるGRADIS NICEと日本に住んでいる俺のアルバムっていうのもあるし。B.D.さんが『黄色と黒は俺らのシンボル』って曲で言っていたり、MONJUの《Blackde.ep》って曲に「神のみぞ知る黒黄のDOGEAR SHIT」って言っていたりして。黄色と黒ってWu-Tang Clanもそうだし、Bボーイと密接な配色だなって思っていて。まぁ俺自身は黄色と黒って好きじゃないけど(笑)。

——GRADIS NICEさんは、Febbさんのラップを聴いてどういう印象を受けますか?
G:詩的ですね。ピッチもスムーズだし、フローも言葉のデリバリーも全部感動するレベルにあると思います。だから一緒にやれてうれしいですね。

——曲を作る時にNYと日本で離れていますが、どうようなやりとりをしましたか?
F:Facebookの電話です。メールはほとんどしないですね。やったとしてもチャットみたいなものくらい。

——距離があって苦労したことはありましたか?
G:あまりないですね。

——アルバムが完成してみての感想はいかがですか?
F:結構好きですね。
G:このアルバムをリリースできた事に感謝しています。

——また共同アルバムに期待してもいいということですね?
G:そうですね。もうすでに曲を作っています。
F:俺のサードアルバムに入れる曲です。

——ちなみに、お二人は最近どんな音楽を聴いていますか?
F:今のNYのHIPHOPですね。90年代も日常的に聴いたりもしています。2DOPEBOYZとかOnSMASHとかのサイトも見るっちゃ見るけど、俺はインスタで新作をチェックしています。自分が追っている無名なアーティストでも見られるし。2DOPEBOYZとかは、ある程度有名な人じゃないと出てこないからおもしろくないです。シカゴとかはたまに聴くけど、NYのやつだけをチェックしたいから他にあまり興味なくて。あとダブステップをも結構聴きますし、EDMも聴きますよ。ずっとは聴けないけどワンフレーズがかっこよかったりするので、それを使ってトラックを作ったりするのも楽しいです。ソウルとか聴くのもいいけど、そんなに哀愁沁みてもな……、って。そういう気分の時はいいけど、俺って悲しいことはそんなに考えないし、パーティパーティしたい感じなので。
G:俺は『コレだ』っていうのはなくて、毎日聴いているものが変わります。

——今のNYにおけるHIPHOPの流れはどんな感じでしょうか?
G:今はインターネットで繋がっているからどこも一緒だと思うんですよ。まぁ、NYの人たちはみんな東京に行きたがっています。日本人が思っている以上にNYの人たちは日本のものに興味があってクールだと思っています。
F:俺も日本はかっこいい国だと思っているので。ものを大事にする精神とか、職人肌なところとか、クオリティはなんでも高いし丁寧だし。

——それでは今後の活動の予定を教えていただけますか?
G:今はDJ Scratch Niceとアルバムを作っています。
F:Fla$hBackSのレーベル〈FL$Nation〉から、DJ Scratch Niceが年内にMIX CDを出すのと、【L.O.C 2】としてGRADIS NICEと俺で作っているのがあって、タイトルは【DRUG DEAL IZ SPORTS》。あと、トラックメイカーのFlammableと俺でEPを作っています。DMFでもCRACKS BROTHERSでもアルバムを作っているし、いっぱいリリースがありますよ。CRACKS BROTHERSはアルバムの前に【Lost in Society】っていう2011年から2013年くらいの未発表音源集を出します。リリースのスパンが短いことは、やっている側はどう売り出すかとか考えたりして大変な部分があるけど、聴いている側としてはおもしろいと思うんですよね。俺をチェックしている人は、財布の準備をしておいてもらいたいです。

 

GRADIS NICE&YOUNG MAS
L.O.C –Talkin’ About Money-
10月4日発売
¥2300
TRACK LIST
1. #NewDayInAGame
2. Roc A Fella (Re Edit)
3. Quiet Money
4. Music Hustler produced by Dj Scratch Nice
5. Military Tactics
6. Arab Money
7. The First
8. King Of Kings
9. Kingdom
10. Yellow x Black
11. Swisher
12. #Don’tForgetIt

 

GRADIS NICE & YOUNG MAS「Yellow x Black」/ BLACK FILE exclusive MV “NEIGHBORHOOD”

https://www.youtube.com/watch?time_continue=52&v=ZtgVVl6qqfA

ーFebb As Young Mas今後のリリース予定作品ー
•GRADIS NICE&YOUNG MAS “L.O.C 2 -DRUG DEAL IZ SPORTS-
•FLAMMABLE X YOUNG MAS “WE ROLLIN’”
•DJ SCRATCH NICE -CREEP-
•DJ FEBB AS YOUNG MAS(DJ MIX CD)
“UPTOWN $AVAGE”
“YAKUBUTSU SOUL 1/2/3”
•FEBB AS YOUNG MAS “SUPREME SEASON”(3rd Studio Album)&4th “SUPRESSOR

TAG:
INTERVIEW

SNS: