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HABANERO POSSE待望のオリジナルEPが完成!
UPDATE: 2013.08.28

HABANERO POSSE待望のオリジナルEPが完成!

DJ、トラックメイキング、リミックスと日本クラブシーンで縦横無尽に活躍しているハバネロ・ポッセが遂に単独オリジナルEPを発表! 結成約2年というキャリアながら完全現場主義を貫く彼らが満を持して作り上げた本作について直撃インタビューを決行! 彼らの音楽への想いが込められた激アツインタビューを、クラブフリークのみならず音楽好きはマストでチェックしてほしい!!

subcut
左からGUNHEAD、FYS a.k.a BINGO
Photo:Daisuke Okabe[horizont]

 

“どんな素材でも自分たちの音楽性を表現できる”(FYS a.k.a BINGO)

“好きな音楽を続けても、活動の幅を広げていける”(GUNHEAD)
 

 

―まずは、初となる単独オリジナルEPのリリースおめでとうございます。作品の手応えを教えてください
GUNHEAD(以下、G):ありがとうございます。純粋に今作りたいものを作らせてもらったので自分達がイメージした通りの好きな曲ができて満足してます。完成してからちょっと時間を置くと「本当にコレいい曲なのかな?」ってすぐ不安になったりしてたんですけど、試聴が公開されて予想外に反応があったんで「あ、コレでよかったんだ」って今は安心しているところです。
FYS a.k.a BINGO(以下、B):意外にテクノやってる人からの反応があったよね。
G:ありましたね。TAKAMI(タカミ)がDJでかけてくれたり、REBOOT(リブート)もラジオで流してくれたり。さらに日本語ラップのサイトをやっている人から「コレ、超ヤバい」みたいな紹介されたりとか。

―ジャンルは意識しましたか? またどんな層のターゲットに向けて制作されたんですか?
G:今回は本当にやりたいものをやらせてもらっただけなので、ジャンルも意識してないですし、誰かに向けて作ったわけでもない。逆にそれがうまくいった気がしますね。普段現場では「踊らせよう!」みたいなことを考えたりするんですけど今回の制作ではそれはなかったですね。とにかく、難しいことは考えずに今のハバネロ・ポッセが出せたかなって感じです。
B:どんな作品を作りたいかっていうのはしっかり話していて、ガンヘッドがラフ音源を作って、またディスカッションして、スタジオに一緒に入って細かい調整をしてって流れで制作しました。
G:分かりやすく言うと、ビンゴさんがプロデューサーで僕がマニュピレーターって感じですね。もちろん完全に分担しているわけではないので、もっと技術的にシェアすることもあるんですけど。

―今回、初となるオリジナルの音源を出すことになったキッカケってなんだったんですか?
G:今回EPをリリースさせてもらうことになったレーベル、パークの代表とビンゴさんがたまたまクラブで会って、その時にリリースの話が上がって「じゃあやりましょう!」みたいな感じですね。
B:それが今年の2月頃で、いろいろ段階踏みながら今に至ったわけです。

―海外も視野に入れての制作だったんですか?
G:今回の作品を作るにあたっては特には考えてはなかったんですけど、今猛烈に英語を勉強しなきゃまずいなって感じてます。
B:もちろん全世界に配信されてますが、特に海外を意識したわけではないですね。だからといって日本人が好きそうなメロディラインの曲を作るとかそういうことは根本的に一切考えてないですけどね。

―先日UCで行われた『ASIAN JAM』では韓国のDEADEND(デッドエンド)やフランスのSam Tiba(サム・ティバ)、Canblaster(カンブラスター)たちとプレイして会場を盛り上げていましたね。あの時のように2人にはもっと世界で活躍してほしいなって思います
G:たぶん僕らが今まで劣っていたのはPRの部分だと思うんですよ。韓国勢やフランス勢と一緒にプレイしてみて思ったのは、DJのクオリティに差はないと思った。でも語彙力と英語力とPR能力に関しては圧倒的に差があるなと感じました。今世界で活躍しているDJやアーティストが上手くいっている理由もそこだと思うんですよ。英語力を鍛える必要はあるなって思ったのはそこですね。

―でも2人の現場力は現在のシーンをリードしていると感じます
B:ありがとうございます。だけど現場を強くって意識していたわけではなくて、それが自然なスタイルだったんですよね。もともとハバネロ・ポッセはDJからスタートしたんで。トラックも作ってはいたし、そのうちリリースしたいねって話はしていたんですけど、あくまでも現場ありきのマインドだったので。
G:最初は何も意識してなかったけど、2人でやるっていう部分の利点とマイナスポイントを考えた時に、一貫性を貫くっていうことなら1人でやった方がいいと思うんですよ。でも2人でやれば、単純にコネクションが2倍になるし。DJスタイルだけで考えてもDJ KENTARO(DJケンタロー)やDJ威蔵みたいに超絶的スキルがあるわけでもない。どこでオリジナリティを出すかというとやっぱ選曲だし、2人ならそこの幅も広がりますよね。さらにエクスクルーシブ感を出すために自分たちしか持ってない曲を作ろうと思って、いっぱいブートを作り続けましたね。それがどんどん広まって、ハーレムで一晩に4回かかったり、全然違うテクノの現場でもかかるようになったりとか、そういう広がりがあったから今も続けられるっていうのもありますね。

―2人が活動する上で大切にしている部分を教えてください
G:今回のEPがストレートに現場主義に繋がるわけではないんですが、僕らはDJとしてマーケティングできるので、そこを大切にしてますね。こういう層にはこういう曲がウケて、こういう曲がウケないとか。僕らはヒップホップのパーティからテクノのパーティまで出るのでそういうのがわかる。現場によって同じ曲でも反応がぜんぜん違うので、それを体感することで制作にフィードバックできるし、例えば外注仕事でラッパーから現場でウケるトラックっていうお願いがきたら、ハーレムでウケる曲っていう依頼も、asiaでウケる曲っていう依頼もこなせます。そういった意味での僕は制作者としての視点で現場主義っていうのはありますね。
B:あとSNSとかだといい反応しか入ってこなかったり、気になる人しか聞いてないというか。現場だと曲を好きじゃない人も知らない人も強制的に全員が聞くから、その場でいいのか悪いのかがわかるんですよね。
G:あと単純にやっぱ現場が楽しいっていうのもありますが。

interview

―そもそもハバネロ・ポッセってどういう意味なんですか?
G:ポッセっていう言葉を使いたかったんですよね。90年代感というか、スローバック感というか、今はクルーとか言ったりしますけど。それでその時にポッセの前にハバネロってつけて。僕は単純に意味のない言葉を付けたかったんですよね。
B :別にハバネロが好きってわけではないですよ。好きではないって言うと語弊があるかもしれないけど、すごく好きなわけではない(笑)。
G:ハバネロがないと生きていけないっていうわけではないんです(笑)。名前の世界観にこだわりすぎて、意味が全く伝わってこないアーティストが多いイメージがあって。聴き馴染みもないし耳馴染み悪過ぎる。「えっ! こんな英語あんの?」っていうのはあんまりかっこよくないなって。だったらまったく意味のないもので語感がいいものにしようって感じで。その時はたしかステーキとかチリビーンズとかいろいろ出てたね。
B:そうそう! 食べ物がいいなって。フレンチフライズとか覚えやすいとか話してて、ハバネロが出てきたって感じですね。

―では、今回の曲『Jazzinn EP』のタイトルの意味は?
G:意味はないです。35歳以上の人だったらわかるかも知れない。本当に一瞬で消えた『Jazzinn』っていう紅茶の炭酸飲料があったんですよ。タイトル決めるときに、ビンゴさんがポンって言い出して。それがヤバいってなりました。
B:名前もカッコいいし、フォントもカッコいいし、味もすごいし。すごいオシャレって言われますけど。
G:でもぜんぜんボンクラですよ。1歩間違えればポストウォーターEPや鉄骨飲料EPになった感覚と一緒なんで。意味はないです本当に。
B:強いていうならアーバン感かな。
G:まぁ語感にあった感じですよね。他にはオーロラソングっていう曲と、スネークキューブっていう曲があるんですけど。スネークキューブっていうのはルービックキューブの長細い版があったんですよね。これも35歳以上じゃないとわからないんですけどね。なんか見た目がテクノっぽいなって思いそのまま名付けました。あとオーロラソングっていうのは、スゲー酔っぱらってるときに、いきなり「オーロラヤバくない!?」って話になって。
B:で、インスタにオーロラあげたら「オーロラ見たい」ってコメントがすごく多くて。
G:これも35歳以上の人にはわかる「南極物語」っていう映画があって、そこでみたオーロラが不思議過ぎちゃって、幻想過ぎちゃって、トラウマになったんですよね。それで「オーロラやっぱヤバい」ってなって。で、オーロラソング。
B:でも曲のイメージには全部合ってるんですよね。時代感も統一してますし。
G:次作ったら超コンシャスなネーミングになる可能性もありますし。基本的にいろいろスカしていきたいというか、裏切りたいって思ってます。

―2人のそういう部分が魅力ですよね。本気で遊んでいるというか
G:すごく真面目なことを言うと、みんな音楽性を譲り過ぎなんですよ。売れることを狙うっていうのは必要なんですけど、ただほかにも方法はあると思うんですよ。僕たちが2年でここまでこれたっていうのも自分たちの好きなことを通してやっているから。それが魅力なんだと思います。みんなそこを単純に売れるからっていう理由でチャートに入ってる曲っぽいものを作ったりするプロデューサーが多すぎなんだと思います。音楽性を譲らなくても、好きなことを続けることで活動を広げていけるってことを考えてほしいですね。
B:音楽性で言えば僕らはEDMはかけないですね。かけないっていうか持ってないんですよ。でも例えば自分が聞いて好きだなって思う普通のポップスがあったら全然現場でもかけるけど、EDMは持ってないからかけれない。現場でデッドマウスとかリクエストがあっても、持ってないからかけれない。
G:好きじゃない曲は買わないですね。お金をかけるのもイヤ。でも逆を言えば「えっ!」っていう音楽をかけることもありますよ。それに自分たちはプロデュースをできるっていうポジションにいるので、倖田來未さんのリミックスしたり、ジブラさんのプロデュースをやったりっていう、そういったオーバーグラウンドシーンでの活動も今後も続けていきたいなって思いますね。それがきっかけで自分達の音楽性や活動を知ってもらえる可能性は多いにあるので。
B:いわゆるマスカルチャーというかポップカルチャーに自分たちのテイストをちょっとだけ入れれば自分たちの音楽性を表現できるので、別に素材はなんでもいいと思います。
G:自分たちの色で料理できる自信もありますし。だから僕らって全然アンダーグラウンド思考じゃないんですよ。そっちのほうが絶対に楽しいですしね。
B:今は情報が多いので、お客さんの方が頭が柔らかったり、曲を知ってたりするパターンが多いんですよ。DJはそこに気がついた方がいいかもしれないですね。ただ上げてればお客さんはみんな満足してるのかなっていうのを、最近はすごく感じますね。
G:補足になってしまうんですけど、DJやるときに考えていることが1つあって、お客さんが望むことはやらない、やってはダメ! お客さんのためになることをやんなきゃダメっていうのは意識してますね。だから半歩先1歩先のことってを考えてないといけない。もちろん、フロアを見ながらその場その場で判断しなければいけないですけど。

―最後に読者の皆様に伝えておくことはありますか?
G:Ollieの読者にはヒップホップ好きが人多いと思うので、この曲でラップしてほしいですね。インストEPなのでラップのっけてみたりして自由に使ってください! ラッパーがこの曲をジャックするって感じで!
B:もともとボーカルが乗ってないんでやりやすいと思います。あとはヒップホップのリミックスをたくさんやってきたんで、ハバネロ・ポッセにヒップホップのイメージを持っている人は多いと思いますけど、そういう人からしたら結構意外な曲になってると思います。是非、今のハバネロ・ポッセを体感してみてください!

 

 

 

『Jazzinn EP』
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発売中

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