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ストリートアートと餃子を武器にカルチャーを発信する餃子屋が面白い
UPDATE: 2016.11.07

ストリートアートと餃子を武器にカルチャーを発信する餃子屋が面白い

アート展、ヴィンテージスノーボード展、シルクスクリーンイベント、DJイベントなど不定期で開催されるポップアップイベントと美味しい餃子にクラフトビール。そうここはカルチャーを発信する餃子とクラフトビールのお店『OHKA THE BESTDAYS』。餃子屋とは思えない店名に、U.S.西海岸のオシャレなファーストフードのような外観。お店の中に入ると壁中に飾られたアート作品、クラシックな映画のグッズやSONYスポーツのウォークマン、ヴィンテージのスノーボードの板などが並ぶ。香ばしい餃子の匂いが立ちこめ、提供されたお皿には餃子とフライドポテト。まるでU.S.のジャンクフードだ。オーナーのリュウマさんが生み出したこの空間からは、本誌のマインドにも通ずるインディペンデントでDIYな空気感が漂う。Ollie読者であれば、1歩店内に入れば思わずワクワクしてしまうであろうこの餃子屋。そのルーツと魅力を、オーナーのリュウマさんが教えてくれた。

 

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——『OHKA THE BESTDAYS』という店名、そして店内に広がるアート作品やポップアップイベントなど、リュウマさん自身のルーツがストリートカルチャーなのかなって感じます。すごくストリートなのに表現は餃子というのが面白い。餃子を選んだ理由ってなんだったんですか?

 

リュウマ(以下R):単純に実家が老舗の大衆中華料理屋だったっていうのが大きいですね。家業で働いていた時期もあったので、そこのオリジナルの餃子を『OHKA THE BESTDAYS』流にアレンジしています。でも自分のお店を持って、今のスタイルでオープンしようって思った一番最初のキッカケはスノーボードでしたね。高校を卒業して家業で働いていたんですけど、もともとスケートボードをやっていたのもあって、90年代に起きたスノーボードムーブメントにすごく影響されて。それで実家のお店をやめてスノーボード業界で働いたんです。そこでいろんな人脈ができましたね。でも30代ぐらいで実家に戻って、家を継ぐつもりで働いたんですど、なんかやっぱり親の店っていうイメージがとれなくて悩んでる時期があったんです。そんなときにスノーボードでできた仲間で、HATOS BAR(中目黒)っていうBBQとクラフトビールのお店のオーナーのBLUNTがボクの餃子とクラフトビールでイベントをやろうって誘ってくれまして。『餃子NIGHT』っていう名前でやったんですけど、予想を大きく上回った反響で、100人前用意した餃子が全部売り切れ。苦情も来たし、警察も来たしで大騒ぎ。その後はイベントの評判を聞きつけた人たちが、いろいろ誘ってくれて。例えば恵比寿のSPES-LaBっていうギャラリーで”アートと餃子”っていうテーマのイベントをやったり、スペインバル『Luz』で”ワインと餃子”というテーマのイベントをやったり。いつの間にかこのスタイルが認知されはじめた頃、家業で身につけた餃子と、自分が築いてきた趣味とか人脈で、このストリートの界隈で面白い中華屋ができたらいいなと思ったところから今のスタイルへとなっていきましたね。

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——『OHKA THE BESTDAYS』はオリジナルのロゴやグラフィックもカッコイイですよね。こちらはスノーボードやHATOS BARで出会ったクリエイターの方々と作ったんですか?

 

R:バートンで働いているときに出会ったアーティスト、RAGELOWがボクの結婚式のときに引き出物のマグカップに描いてくれた絵なんです。夫婦で屋台をやっているイメージなんですけど、この絵を使って自分のお店をやりたいって思ったんです。店名の”ベストデイズ”という言葉も絵といっしょに描いてくれたモノで、すごくいい言葉だなって思って、それに家業の名前である”王華”から取って、今の名前になりました。RAGELOWはHATOS OUTSIDEを手掛けているクリエイティブ集団、HATOSの一員で、昔に彼をキッカケにHATOSクルーと仲良くなったり、恵比寿のミルクに行ったりして、いろんな繋がりが増えました。スケーターやスノーボーダー、DJやアーティストなど。特に81 BASTARDSというペイントユニットの1人、MHAKやアーティストの苦虫ツヨシには『OHKA THE BESTDAYS』のことだけじゃなくて、家業の『王華』にも絵を描いてもらいました。

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——餃子、スノーボード、アートというこの3つのルーツが1つになり今のスタイルになったんですね。

 

R:はい。周りにカッコイイ人が多かったというのは大きいですね。みんな飲みの場でできた横繋がりなんです。例えば、昔から尊敬している人に急にあっても緊張してなかなか仲良くなれなかったりするじゃないですか。でもそこまで詳しいわけではないので、スゴい人と知らずに飲みの場で仲良くなって、話していたらすごいアーティストだったとか。

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——では、メニューについてもお聞きしたいのですがオススメのものを教えてください。

 

R:やっぱり皮も具も手づくりのプレーンの焼き餃子ですね。ただ餃子は塩こしょうで食べてほしいです。あとは餃子の横につく、フライドポテト。餃子とフライドポテトという組み合わせなんて、あんまり見たことがないと思うんです。

 

——盛りつけといい食べ方といいすごくスタイリッシュですよね。まるでU.S.のジャンクフードみたいです。

 

R:これRAGELOWが作った作品なんですけど“THINK OUTSIDE THE SYSTEM”って描いてあるんです。”固定概念に縛られるな”みたいな意味なんですけど、この言葉がスゴイ好きなんです。この言葉に後押しされて餃子とフライドポテトっていうのを、固定概念を外して今までにない夢の組み合わせっていうテーマで考えてみました。あとは、HATOS BARで働いている時に学んだサルサをのせたパクチーサルサ餃子も評判ですね。

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——店内に置いてあるE.T.の人形だったり、SONYスポーツのウォークマンやブラウン管のテレビなど、まるで部屋のような空間も遊び心をくすぐりますよね。

 

R:その通りです。ボクの部屋からもってきたものばかりなんです。別にこういう風にしたいと思ってやったわけじゃないんですけど、気が付いたらすごい多くなってましたね。E.T.やゴーストバスターズは小学生の頃から大好きで、これもカルチャーを好きになる1つのキッカケだったと思います。トイレに行くとヴィンテージのスノーボードの板とかも置いてあって。例えば、70年代のバートンの板とか、マーク・ゴンザレスが手掛けたlamarっていうブランドの板だったり。実家にはヴィンテージのスノーボードの板が100枚ぐらいあるから、ヴィンテージスノーボード展みたいなのも店内でやれたらいいなって思っていますね。

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——イベントごとはいろいろやっていますよね。他にはどんなこと企画していますか? もしくは過去にどんなイベントを行いましたか?

 

R:以前にはMHAKの作品展やシルクスクリーンのワークショップ、SALによる展示とか。オープニングパーティではターンテーブルも出してDJも呼んだりしましたね。他にはYOU THE ROCK★とMAMMOTHがカセットテープでLIVEやったりもしています。今は店内でRAGELOW展を開催しています。それに11月13日(日)にはZEN-LA-ROCKがパーティーを開催すること、12月にはYU SUDAがダルマ展を開催することが決まっていますので、ぜひ遊びに来て頂きたいですね。

_YT_2962オーナーのリュウマさん(左)と奥さんでスタッフのマミさん(右)をショップ前で撮影。

 

——最後に『OHKA THE BESTDAYS』の今後のヴィジョンや夢を教えてください。

 

R:店名の通りボクらにとってもお客さんにとっても”ベストデイズ”って思えるような素敵な時間を過ごせる空間にしていきたいですね。続けていく上でどんどんスタイルは変わっていくこともボクらはありだと思っていて、今はこのスタイルが面白いって言ってもらえているけど、その面白いと思えるモノのためであれば変化するのもありだと思っています。いい意味で餃子屋っぽくない面白いことをやり続けていきたいです。あとはボクらのまわりのアートをもっと知ってもらいたいですね。ボクはまわりに恵まれていて、面白い人もカッコイイ人もたくさんまわりにいます。ボク1人じゃできないことばかりだったし、まわりの仲間に本当に感謝しています。だからこそ楽しみながら長く続けていけることが1番だと思っています。

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ストリートではそれぞれが自由かつインディペンドなマインドを持って自分のスタイルを表現している。スケーターはスケート、ミュージシャンは音楽、アーティストは作品、エディターであれば雑誌。当たり前のことだが、それは突き通し生きていくことは難しい。だからストリートで生きる人々はカッコイイ。『OHKA THE BESTDAYS』のオーナーのリュウマさんが、その自身のスタイルを表現する方法として選んだのが餃子だった。餃子という武器を持ってアートをはじめとした自身の好きなカルチャーを発信していく。そのスタイル・マインドに共鳴したアーティストやクリエイターと協力し合い、また新しいアイディアを生み出し発信。このストリートのもっとも魅力的面白い部分を体現している『OHKA THE BESTDAYS』。ぜひ、お店に行きその味、マインドに触れてみて頂きたい。

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『OHKA THE BESTDAYS』

■場所:東京都目黒区東山2-4-8 マンション目黒東山 1F

■営業時間:18:00~24:00(L.O. 23:00)

■定休日:日曜日・祝日

■電話番号:03-5708-5873

■Instagram:[@ohkathebestdays]

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